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レコードの歴史は音楽の歴史

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ハジメ

やっと音楽サイトらしいタイトルがきたな

レコードの何がいいの?MP3やWAVEでいいじゃんって方も
いらっしゃると思いますが近代音楽はレコードからスタートしたんだよ

タイチ
ハジメ

レコードって聞いた事あるし見た事もあるけど、どうやって生まれたかまでは知らないから教えて

フトシ

今回の目次はこちらです

レコードの歴史

タイチ

まずはいつ生まれたのか?

アメリカ合衆国の発明家トーマス・エジソン(1847年2月11日-1931年10月18日)が
1877年12月6日に蓄音機を発明しました

補足

音声を波形図に変換して記録する装置フォノトグラフは1857年フランスのレオン・スコットさんが発明していたけど実用には至らず・・・

フトシ

1994年に日本オーディオ協会が12月6日を「音の日」と定めました。
ちなみに、ミュージックの日は3月19日だよ

スゲー知らなかった
エジソンはオレでも知っている

ハジメ
タイチ

では、日本でいつ発売されたか?

日本では、1910年(明治43年)日本初の国産蓄音機ニッポノホン」が発売

補足

日本にはアメリカの輸入商F・W・ホーン氏を通じて入ってきました。
ホーン氏が国産のレコードと蓄音器の製造を目指して設立した会社が、日米蓄音機製造
(後の日本蓄音器商会・日本コロムビア)

タイチ

当時、いくらだったか知ってる?

べらぼーに高いんでしょ!?

ハジメ
フトシ

当時の日本人平均月収が35円で機種によって25~50円したらしいですよ
今に換算すると平成30年における日本人の平均年収が約441万円で割る12ヵ月だと
36万7500円

当時は高価な商品だった事がわかるよね

タイチ
フトシ

余談ですが、明治は44年までで西暦で言うと1911年
そして翌年1912年大正元年にタイタニック号沈没しています

補足

初期の収録時間は1枚のレコードで3分~5分しか収録が出来ませんでした。
クラシックだと1曲で何枚も必要でした。

タイチ

レコードのA面B面ごとに違う演奏家によるレコードを複数枚集めたアルバムが作られてた事もあって、これを乗合馬車(ラテン語でomnibus)に見立てて「オムニバス」と呼ぶようになったんだって

オムニバスCDって聞いたことがある
コンピレーション・アルバムとは違うの?

ハジメ
タイチ

日本では、オムニバスもコンピレーションもほとんど同じ意味で使われている言葉だね

タイチ

それから時を経て
1948年6月にコロムビア社から最初にLPレコードが発売

補足

LPは、long playing recordの略 片面でも20分~30分録音する事が可能
LPが登場するまではSPレコード直径30cm(12インチ)のもので片面約5分しかありませんでした。

レコードって明治・大正・昭和・平成・令和と長い歴史があるんだね~

ハジメ
タイチ

レコードの進化が音楽の進化と言っても過言ではないよね
今ではレコードプレイヤーも安く手に入れる事も出来るようになったからね。
レコードを聴きながら音楽の歴史を楽しんでもいいかもね

次はレコードのサイズについて学んで行きましょう

フトシ

レコードのサイズ

タイチ

それではレコードのサイズを確認していこう

7インチ10インチ12インチ
直径170mm直径250mm直径300mm
42g (±7g)程110g (±10g)程140g (±10g)程

なんで、こんなに大きさが違うの~

ハジメ
タイチ

レコードは塩化ビニール素材で作られていて溝を掘っていく事で音を録音するんだ。
その為、溝の長さが収録できる曲の長さになるんだよ、大きくなるほど収録できる長さが増えるんだよ

補足

レコードの素材は無色透明ですが「黒」の方が傷や気泡、埃などの付着物が発見し易いためにあえてカーボン・ブラックを混ぜています。
また、カーボンをいれることにより強度をつけるために用いる意味もあります

フトシ

推奨されているレコードの大きさと収録時間を簡単に表にまとめてみました。
絶対このサイズでこの時間って訳ではないですが収録時間が長くなればなるほど音量/音圧/音質を理想通りに再現する事が難しくなるようでレコードの外側と内側では音量が微妙に変わるそうです

レコードサイズ回転数片面(目安)両面(目安)
12インチ33 rpm19分30秒39分
12インチ45 rpm14分30秒29分
10インチ33 rpm13分30秒27分
10インチ45 rpm10分20分
7インチ33 rpm7分14分
7インチ45 rpm5分10分

ポイント

レコードの回転数には2種類あります
33RPM(rotations per minute)一分間に33回転(正確には33回転と1/3)
45RPM(rotations per minute)一分間に45回転

レコードのサイズでも色々あるんだね~

ハジメ
タイチ

そうだね~次は種類と呼び方を見て行こう

レコードの呼び方

呼び方

  • LP(Long Play) レコード
  • シングル・レコード
  • EP(Extended Play)レコード
  • 12インチシングル
  • SP(Standard Play)レコード

えっ!?こんなにあるの?

ハジメ
タイチ

そうだよ~それぞれ特徴を説明していくね

LP(Long Play) レコード

12インチ33回転 アルバムに使われる現在主流のレコード盤
長時間録音ができるためLP盤と呼ばれています

シングル・レコード

7インチ45回転
中央に大きく穴が開いておりドーナツ盤とも呼ばれています。

フトシ

ドーナツ盤をレコードプレーヤーで再生する際、大きい穴を小さい穴に合わせるアダプターを使います。 この作業が地味にめんどくさい・・・

EP(Extended Play)レコード

7インチ45回転のシングル・レコードのことをEP盤とも言います。
収録時間がLPよりは短いですがシングルよりは長いという
「Extended Play」を略してEP盤と呼びます。

また回転数がLP盤と同じ33回転(33 1/3rpm)で
シングルレコードのサイズ(17cm=7インチ)のレコードを「コンパクト盤」や「17cm LP」とも呼ばれています。

12インチシングル

12インチ33回転・45回転両方あります。
シングル盤と同様に片面に1曲だけ収録したレコード。
外周部分にのみ音溝が刻まれているためシングル盤より音質がいいと言われています。

SP(Standard Play)レコード

LPが登場するまでの初期レコードタイプで直径12インチ 
収録時間は4~5分で78回転。
材質はシェラック(樹脂)製で割れやすいので取り扱いには注意が必要でした。
1963年に生産終了。

タイチ

それぞれの特徴を説明したけどどうかな?

知らない事がたくさんあっておもしろいね~

ハジメ

まとめ

タイチ

レコードについて紹介しましたがいかがだったでしょうか?
レコードの音はアナログ・CDやMP3の音はデジタルです。
音楽CDでは人間の音が聞こえる範囲である20Hz~20,000Hzの間の音だけを取り出しデジタル処理(サンプリング)して記録しています。

それに対してレコードはアナログで記録している為、状況によっては20,000Hz以上の音も記録されています。
このことがレコードは音が良いと言われている理由のひとつでもあります。

フトシ

まとめ

CDプレーヤーは簡単にクリアな音声を再生できます。
レコードの場合、レコード盤の状態やレコードプレーヤーのカートリッジの性能トーンアームやフォノアンプなど音質が変化する要素が多くあります。
それらの要素を自分好みに組み合わせて音質を再現できることが音楽マニアから長年レコードが愛され続けている要因の一つかもしれません。

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